昨日は滋賀医科大学で開催されました「医の倫理」合同講義に参加いたしました。
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医学科4回生と看護学科4回生、そして外部からお坊さんや仏教系の大学の学生の合同で、老病死の苦悩にどのように向き合うのか、ということを一緒に学ぶという趣旨で長年開催されているそうです。今回ご縁があって、参加させていただきました。

最初に講義があり、その後班ごとに分かれてのディスカッションでは実際の患者さんの声を通して考え、最後は各班の代表がまとめたものを発表するという形でした。

大変有意義な授業だと思います。私が医学部の学生だったころにはこのような授業はありませんでした。 また学生の皆さんが真摯に取り組んでおられるのも印象的でした。私もいろいろなことを学ばせていただきました。医学部の講義ということで、どうしてもやや「患者さんをケアする」という視点が強く、「私のこと」として共に生きることを学ぶという視点でもうすこしディスカッションができれば、とも思いましたが、十分に「生きることを学ぶ」一歩として大事な時間であったと思います。

私の班では、「苦悩の中身を聞く」「誰にもいえない苦しみがある」「立場が違うのだからわかったつもりで接するのではなく、わからないところから始まる」「教えていただく、人生の先を行く人に対する尊敬の念をもって」という趣旨のことを学生さんが言っておられました。とても大切なことを考えておられると思いました。 

医療者もお坊さんも患者さんも一人の人間として一緒に物語をつくる、そのことを通して苦悩は苦悩でも出遇っていくことがある、その中で苦悩の意味が転換してゆく、ということが講義を通して伝えられたことと私は受け止めました。そのことには大変共感いたしましたし、多くのことを学ばせていただきました。

このように「生きることを学ぶ」ということにいつも取り組んでいるお坊さん達と、医療にたずさわる人達が一緒になって一つの答えのない問題を考えてゆく。このような機会がもっと広がってほしいですね。また参加させていただきたいと思います。