お医者さんはお坊さん

医療現場から湧き上がるいのちの声を聞く

閉ざされた扉

入院されている患者さんの相談を受けた。以前認知症という診断を受けたが本当にそうなのか診てほしいと言うことであった。初診のときによく行う検査に「長谷川式簡易知能評価スケール」というものがある。今日の日付を尋ねたり、単語を記憶してもらったりして認知機能を評価... 続きを読む

2016年受念寺報恩講ご案内

  年に一度の仏恩を報ずる「報恩講」(ほうおんこう)が受念寺にて勤まります。「報恩講」は、皆がそれぞれの立場を越えて、一人の人間として共に聞法する場であり、お念仏の教えを通して自らのいのちを見つめなおし、「生きること」を学び合う場として真宗で最も大切にされて... 続きを読む

やさしさに潜む闇

  「自分が幸せでなければ人を幸せにできない」ある医師がこう言ったことに対して、ずっと強い違和感を抱いていた。幸せという言葉の意味にもよるが、自分の欲求が満たされて余裕がなければ相手にやさしくできない、とも言っていた。そういう”やさしさ”は、果たしてほんとう... 続きを読む

日本とタイの実践者から看取りの場作りを考える会

  先日9月10日(土)、西宮で行われた「このまちで生き、そして、死んでゆくために−日本とタイの実践者から看取りの場作りを考える会」に参加させていただきました(→毎日新聞記事)。トヨタ財団の支援を受ける、日本とタイの介護実践を学び合うプロジェクトの主催で、そのプ... 続きを読む

時間の花

先日、新たにALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんが入院された。頸部には気管切開といって、空気を通す管を入れるための穴が開けられており、人工呼吸器がつながれている。進行が早く、診断されて1年ほどで全身の筋力がほとんどなくなり、今動くのは眼球と眼瞼、そして数カ... 続きを読む

生きる勇気

五行詩をつづる岩崎航さんという方がおられる。以前より詩集を手にしていたが、先日NHKで「生き抜くという旗印 ―筋ジストロフィーの詩人・岩崎 航の日々―」という番組を見た。3歳の時、筋ジストロフィーを発症され、小学校のころからだんだん歩きにくくなり、中学生3年生の... 続きを読む

看取り

日常の生活では、人の死に立ち会うということはそう多くはない。しかし医療現場ではそれが頻繁に起こる。突然のこともあれば、長く入院されていて徐々に身体が弱っていくこともある。思い返せば様々な方の死があった。 先日も当直をしていると、つづけて同じ部屋で二人の方... 続きを読む

人間の故郷

「あんなふうになる前に死にたい」重い認知症の患者さんについて、このように言うのを病棟で耳にすることがある。それを聞く度に何とも言えない悲しい気持ちになる。認知症の患者さんには、食事の介助をはじめ、入浴介助、下の世話まで、看護師や介護職員が皆で行う。時には... 続きを読む

死産の母

(この記事は2014年10月15日の記事「悲しみ真っ直中で悲しみをこえる道」をもう一度受け止め直し『崇信』2月号向けに書き下ろしたものです。)これまで治らない病気のことを取り上げてきたが、もちろん病気が改善するということもあり、そこには喜びがある。病気になれば治し... 続きを読む

祖母の死

  先日、祖母がお浄土に還りました。ついこの間「悲しみ」ということをテーマにお話しさせていただいたところで、自分の身近な人を亡くし、改めて自分のこととして「悲しみ」をどう受け止めるのか、私が話していたことはほんとうにそうなのか、ちゃんと確かめよと言われている... 続きを読む
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